何か小説とか

□甲斐の国の幽霊楽団(後編)
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「それにしても演奏会か・・・いまどきこうゆうところでやるものか?」

「・・・・・・ああああああー!!?」

そう、そこにいたのはほかの誰でもない、霧雨魔理沙だったのだ。

「何で此処に!?」
「あー?いや、ただの付き添いだ」
「誰の?」
「Ah?アンタがリリカってやつか?」

そしてその後ろからさらに人が二人入って来る。
一人は眼帯をつけており、もう一人は顔に傷があるようだった。

「魔理沙、こいつは誰なんだ?」
「お友達だぜ」
「お友達〜」
「友達だと?にしてもずいぶん見た目が違うが・・・」
「人に見た目は関係ないぜ。
まあそいつは人間じゃないけどな」
「ポルターガイスト〜」

それを聞いた瞬間、傷の男が顔をしかめた。
・・・どうやらポルターガイストについて、いい思い出がなかったらしい(詳しくは旧小説置き場の日常生活隠し撮りにて)

「じゃあそこの人の付き添い?」
「まあそういうことになるな。
あとこいつらを怒らせるなよ。
怒らせたら私の責任みたいになるから」
「それは大体がお前のせいだからだろう」
「私は半分部外者だぜ」

とまあ、少々幻想郷らしいあまり意味のない会話を繰り広げていたのである。

「それじゃ、気を取り直して三曲目〜!」
「何だ、もう三曲目か」
「同じくリリカ・プリズムリバーで「永遠の巫女」−!!!」

またまた会場は盛り上がりを見せる中、魔理沙は「いつの間にかそんなんまでナンバーに入れてたのか」とつぶやきつつ、ある人物が少し気にかかっていた。
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