図書館戦争短編小説

□桜 小毬編
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―武蔵野第一図書館―



―毬江ちゃん。今日まだ来てないのかな?



小牧は警備をしながら、あたりを見回しながら心の中で呟いた。いつもならすぐに見つかるのに、今日はまだ見ていない。どこにいるのか探しながら歩いていると、



「・・・毬江ちゃん?」



図書館の庭に植えてある桜の木の下に、毬江は居た・・・小牧の知らない男と一緒に。見た目は毬江よりちょうど同じ年頃だろうか。男は顔を真っ赤にさせ毬江に頭を下げていた。



―・・・まさか・・・ね。



そう思いながらも、小牧は毬江のいる桜の近くに歩み寄っていった。





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