幕末長編小説 時を越えた自衛官

□新撰組
1ページ/4ページ

―新撰組屯所―





さぁて、どうでようか・・・。





鉄蔵は一旦客室に入れられ(というより放り込まれ)それから二十分は経っている。





「まだかよ」





鉄蔵はイライラしていた。短気な上に装備を没収されてしまい半ばキレていた。いま鉄蔵は上下迷彩服しか身に纏ってない。イライラしているとき障子が開いた。





「お待たせしました。こちらへ」





出てきたのは沖田総司だった。やっときたと思い鉄蔵は、荒々しく立ち上がった。その様子を見てか総司はクスッ、と笑い、





「すみません。今いる幹部がなかなかそろわなくって」





あぁ、やっぱりね。





まさかと思っていたが、本当に幹部まででてくるとは・・・。





「大丈夫ですか?え・・・と」





「あぁ、そういえば俺の名前を言ってなかったな。河月鉄蔵、ていうんでぇ」





沖田は笑いながら「変な苗字ですね」といった。鉄蔵は「うるせ」と一蹴した。そんな話しをしているうちに目的の部屋にたどり着いた。





さぁて、どうするか・・・。





鉄蔵は無い頭を(だからうっせんだよ!!)振り絞りながら部屋に入っていった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ