BLEACH短編小説

□ほっとけーき
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一護たちが帰ってしばらく経ってまもなくのことだった。



その日は晴天。鉄鬼はいつもどうり鍛練場で鍛練をしていた。
そんな時、



「お〜い。鉄鬼ィ、おるか〜?」



・・・夜一さん。



「・・・なにかようですか?」



鉄鬼は夜一が好き・・・だが、それは人間性であって恋愛感情はほとんど無い。



なぜか?お教え進ぜよう。こちらの夜一様なぜか鉄鬼にイジワルするのが大好きなのだ。
今日もその類だろうと思い、鉄鬼は鍛錬を続けていた。



「人の話を聞くときぐらいやめたらどうじゃ?」



「生憎と、『日々、これ鍛錬』なもので」



「か、相変わらずじゃの〜」



立ち木打ち(立てた木や、植えてある木を叩いて拳足を鍛える練習)をしながら



(あんたも相変わらずだよ)



と、心の中でひそかに思いながら立ち木に蹴りを放った。



「それで?なにか御用があってきたんじゃないんですか?」



「おお、そうじゃったそうじゃった」



鉄鬼は変わらず立ち木に技を打ち込みながら聞いた。
すると夜一、



「鉄鬼・・・折り入って聞きたいことがある」



ピクリと、立ち木を打つのをやめた。
いつも以上に深刻そうな顔つきになった夜一を見たからだ。



「・・・なにか、あったんですか?」



俺はなにやら事件でも起きたかと思い唾液を
飲み込みながら聞いた



が、



「おぬし、”ほっとけーき”を作れるか?」



「はあ?」



気が抜けた。





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