BLEACH短編小説
□ほっとけーき
1ページ/8ページ
一護たちが帰ってしばらく経ってまもなくのことだった。
その日は晴天。鉄鬼はいつもどうり鍛練場で鍛練をしていた。
そんな時、
「お〜い。鉄鬼ィ、おるか〜?」
・・・夜一さん。
「・・・なにかようですか?」
鉄鬼は夜一が好き・・・だが、それは人間性であって恋愛感情はほとんど無い。
なぜか?お教え進ぜよう。こちらの夜一様なぜか鉄鬼にイジワルするのが大好きなのだ。
今日もその類だろうと思い、鉄鬼は鍛錬を続けていた。
「人の話を聞くときぐらいやめたらどうじゃ?」
「生憎と、『日々、これ鍛錬』なもので」
「か、相変わらずじゃの〜」
立ち木打ち(立てた木や、植えてある木を叩いて拳足を鍛える練習)をしながら
(あんたも相変わらずだよ)
と、心の中でひそかに思いながら立ち木に蹴りを放った。
「それで?なにか御用があってきたんじゃないんですか?」
「おお、そうじゃったそうじゃった」
鉄鬼は変わらず立ち木に技を打ち込みながら聞いた。
すると夜一、
「鉄鬼・・・折り入って聞きたいことがある」
ピクリと、立ち木を打つのをやめた。
いつも以上に深刻そうな顔つきになった夜一を見たからだ。
「・・・なにか、あったんですか?」
俺はなにやら事件でも起きたかと思い唾液を
飲み込みながら聞いた
が、
「おぬし、”ほっとけーき”を作れるか?」
「はあ?」
気が抜けた。
.