contention

□a
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いつからか溜め込んだ特別じゃあないものばかりで溢れた小箱。
いや、昔、僕の子供の頃はもっと大きかったのかもしれない。いつの間にか色褪せてしまった小箱。今、開いたら、そんなカラフルな絵空事が静かに収まっているだけだけれど、時間の経過は箱にだけしか感じなかった。
そんな過去の記憶や希望。
僕は捨てるでもなく、また同じ場所にただ戻した。
そのままでいい、今の僕に関係あるかないかなんてことじゃあなくて、それはそれだけで、実現しなくても真実だったから。

そのうちに思い出したらまた開けよう。
それは毒にも薬にもならないけれど、自身の純粋な感情の欠片には違いないのだから。

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