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□★お試し期間
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「一ノ宮セ・ン・セ♪」
「うわッ!み、源ぉ!?」

突然出てきた源に驚き、勘太郎は素っ頓狂な声をあげる。

「そんなに驚かなくてもいいじゃん。…ところでこんな処で先生は何してんの?」
肩に触れるくらいまで近づきながら聞くと、呆れたように勘太郎が返してくる。

「…あのさ。今のこの状況と僕の姿見て分かんない?雨宿りしてるんだよ!あ・ま・や・ど・りッ!!」

雨が降っている今、民家の軒下ですることといえば雨宿りだけである。考えなくてもそんなことくらい源も分かっている。

「へぇ〜そうなんだ!全っ然分からなかったよ☆」

「…………」

ただ、わざとそんなことを言うのは勘太郎と長く話していたいから…。

「いつも一緒にいる番犬クンは‥いないみたいだけどケンカ?」
「違うよ。春華はヨーコちゃんのお手伝いがあって来れなかっただけ…。ていうかさ、春華のこと番犬って言うのやめてよ…」
「だってホントのことでしょ?」

源はいつも春華に邪魔をされ、勘太郎とゆっくり話すことなんてできたことがなかった。

「春華は友達なの!番犬なんかじゃないよ…」

自分よりも背の高い源を見上げながら勘太郎は反論する。
‥その瞳は少し潤み、頬も心なしか赤くなっていた‥
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