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□幸せな誕生日♪
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ヨーコちゃんがバイトに行ってしまった後、僕は春華と遊ぼうかな?って思ったけど突然襲ってきた眠気に勝てず今は布団の中。
(はぁ…昨日から徹夜で原稿してたもんな…僕って働き者だから)
そんなことを思いながらボーっと天井を見上げる。
(そういえば今日って僕の誕生日だよね…。ヨーコちゃんは朝一番におめでとって言ってくれたけど…春華は今日が僕の誕生日ってこと覚えてくれてるのかな?…もし覚えてなかったら…ショックだなぁ)
考えてたらちょっと涙出てきちゃった…
頬に伝ってきた涙を拭おうと手を布団から出したとき、すっと戸を開ける音が聞こえた。
もちろんそこに立っていたのは春華。
「勘太郎…お前なに泣いてんだ?」
戸を閉め、僕の枕元に座った春華が聞いてくる。
「ち、違うよっ。これは泣いてるんじゃなくてあくびッ。そう、あくびしたら涙出ちゃって…あはは」
「…ふぅん」
「と、ところで春華。何か用…?」
これ以上追求されると困るので話を逸らさせる。
「お前何が欲しい?」
「…へ?」
「だから、お前何が欲しいんだ?」
「…???」