tactics

□幸せな誕生日♪
2ページ/4ページ

ヨーコちゃんがバイトに行ってしまった後、僕は春華と遊ぼうかな?って思ったけど突然襲ってきた眠気に勝てず今は布団の中。

(はぁ…昨日から徹夜で原稿してたもんな…僕って働き者だから)

そんなことを思いながらボーっと天井を見上げる。

(そういえば今日って僕の誕生日だよね…。ヨーコちゃんは朝一番におめでとって言ってくれたけど…春華は今日が僕の誕生日ってこと覚えてくれてるのかな?…もし覚えてなかったら…ショックだなぁ)

考えてたらちょっと涙出てきちゃった…
頬に伝ってきた涙を拭おうと手を布団から出したとき、すっと戸を開ける音が聞こえた。
もちろんそこに立っていたのは春華。

「勘太郎…お前なに泣いてんだ?」

戸を閉め、僕の枕元に座った春華が聞いてくる。

「ち、違うよっ。これは泣いてるんじゃなくてあくびッ。そう、あくびしたら涙出ちゃって…あはは」
「…ふぅん」
「と、ところで春華。何か用…?」

これ以上追求されると困るので話を逸らさせる。

「お前何が欲しい?」
「…へ?」
「だから、お前何が欲しいんだ?」
「…???」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ