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□幸せな誕生日♪
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突然聞いてきた春華に驚いて目をパチパチさせているとそれに気付いた春華が、
「だってお前今日誕生日だろ?だから何か欲しいもんやるよ」
って言ってきた。
(もしかして朝考え込んでいたのはこのこと?…てか僕の誕生日覚えててくれたんだ!!)
嬉しくて僕はすぐにでも布団から出て春華に抱きつきたかった。だけどやっぱり眠気には勝てない…かろうじて残っている微かな意識の中、僕は春華の手を握って言った。
「僕が眠るまで…ぅぅん‥眠ってからもずっと‥手をつないで‥ぃ‥」
「…勘太郎?」
僕はそこで眠っちゃったみたい。
でもその後のことを、僕は微かだけれど覚えてるよ。春華がずっと手をつないでいてくれたこと…
「誕生日おめでと…勘太郎」
って言って優しい口付けをくれたこと。
ねぇ春華…これからもずっと一緒にいてね…それから……ありがと。
□おわり□
次は後書き