お題小説
□照れ隠し
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「つーかさぁ、なんで樺地じゃなくてオレなの?」
「しょおがねぇだろ。樺地にも用事があるんだ」
「えー。跡部なら用事はほっといて俺様についてこいとか言いそ「さすがにそこまではしねぇよι」
今日、岳人は跡部とともにスポーツ店に来ている。マネージャーが特にいないため、たとえ正レギュラーでも自ら買い出しに来なければならないのだ
「つーか、ガットの張り替えくらい一人で来いよなー…俺を巻き込まなくても…」
「…あとで飯奢ってやるから静かにしてろι」
跡部に散々文句を言っている岳人だが、内心はとても嬉しくて仕方がない。
跡部と二人で出掛けるなんて初めてで。
誘われた時は、嬉しくて忍足に報告したくらいだ。
「しょーがないなー。そこまで言うならもうちょっと居てやるよ」
こんな風にしか言えなくて。
跡部の前だとなかなか素直になれない。
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