テニスの王子様のモノカキさんに30のお題

□絶対零度
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INTERDEPENDENTLY










真黒の闇の中






床で冷え切った壁に背を預けた侭


ふと視界の端に留まったものは

携帯電話



自らの手の中に有る事さえ忘れていた其れは、

少しキーを操作しさえすれば君にも繋がりうるけれど。





―君の声が、聞きたい






想う事は唯其れだけなのに、


君の反応が、怖くて。





携帯を持ち上げ、床に落とした。





耳障りな衝突音


其れすらも何処か、
遠い。







君の声が聞きたい。





―出来る訳無い。










果たして、此の自分にはそんな資格なんて

無いに違いないのだから。










嗚呼、




事態は最高に





最悪。




















―了



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