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□然れども今宵快晴。
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然れども今宵快晴。
せやねん、今日は
ひと月前に貰うたチョコのお返しをせんならん日やねんけど、
どないしよ、
本命さんに、何をあげたら喜ぶやろか。
あー、どないしよ。
もう予想は付いとるかもしれんけど、
あいつめっちゃ不機嫌さんになってんあの後。
話し掛けても完全無視、
目ぇかて合わせてくれへん。
まぁそんなとこがまた可愛ぇんやけどな。
…って惚気とる場合とちゃう、跡部発見。
アーン? 何言ってんだテメェ。
お返しだ? 煩ぇ黙れ。
何もやった覚えはねぇよ。
だからテメェも何もくれる必要はねぇ。
良いから退けよ、帰れねぇだろ。
…やて。
あーもう相変わらずつれへんなぁ。
言いながら顔に薄っぺらい笑みを貼り付けて、
呆れて横を過ぎようとする右手を掴む。
そして抗議の声が上がる前に、其の華奢な身体を抱き締めた。
…跡部には、世界一貴重なチョコを貰たから。
俺は何も出来んけど、せめて
世界一安っぽい抱擁でもえぇかな?
そう言ったら、
…相変わらずクセェ奴、
と
切り返しながらも彼は笑った。
ちゃんちゃん。(終われ)
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もっと早くに更新出来れば良かったのですが、約20日遅れのホワイトデー駄文です。
バレンタイン駄文の続きという事で、ひとまず眼鏡と黒子はバカっぷるなのでしためでたしめでたし。
では妄想に拍車が掛かる前に此の辺りにて。
6番とコラボのネタでした。
読んで下さって有難う御座いました。
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