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□確認事項
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確認事項
「ほんまに良かったん?」
「…何がだよ?」
風呂上がり、濡れた髪をタオルで拭きながら、終電もそろそろ終わる頃。
ソファに転がって雑誌を繰る彼に問うた。
「何って…、今日で一週間やけど、お家帰らんでえぇん?」
今までもちょくちょく泊まりには来ていたが、こんなに長い間連続で、彼が泊まっていくのは初めての事だった。
跡部は煩いなと言わんばかりに眉をひそめ、雑誌に目を戻しながら、
「そんなに嫌なら、嫌だとか駄目だとか言えば良いだろ」
と呟いた。
彼はまだ頭にタオルをかぶった侭で、半乾きの髪は風邪を引くといつも言っているのに、其のタオルの所為で俯いた表情は見えない。
「アホ。嫌な訳ないやんか」
ふぅ、と溜め息を吐きながら、部屋から持ってきたドライヤーをコンセントに差し込む。
「ほら頭出して、」
声を掛けると、少しむくれた侭、其れでも背を向けて彼はきちんと座り直す。
ドライヤーの音に紛れながら、指先で髪を遊ばせながら、出来る限りの率直な言葉を探した。
「好きなだけおってくれたらえぇんやで」
俺は景吾におって欲しいし。
そう言うと、ドライヤーの音に紛れて、
「なら最初からそう言え」
と彼が悪態を吐いた。
其の両耳が赤かったのは、温風の所為だけではないと思いたい。
−end
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甘いんだか甘くないんだか、砂糖ですごめんなさい。
20071011
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…うわぁぁぁぁ!!orz
あまりの砂糖っぷりにたった今くしゃみが出ました。
たまにはパソコンのお掃除を!
20130211