NO.6
□然れども今宵快晴。
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然れども今宵快晴。
そうなんだ、今日は
チョコを貰ったお礼をする日なんだよと
帰ったばかりのネズミに言ったら、
ふぅんと答えて考え込んで、
なのに
あっそう、と味気なく返された。
それはそうだ、結局
ひと月前には何もあげてはいないから。
また呆れられたかと思ったけれど、
紫苑、
と呼ばれて再び本から顔を上げる。
ソファから見上げたネズミはやっぱり
ただ立っているだけでも様になる。
左手をソファの肘掛けに突いて、
口許に浮かべた微笑のままに、
傾ぐ上体と
添えられた右手。
上向かされて一瞬だけ、呼吸を忘れた互いの唇。
…お返しだ。
あのときのココアの。
ってネズミ、それは4年も前じゃないか。
しかもあれは9月だろう、2月じゃなく。
えっ、そういう問題じゃない?
…よく、判らない…よ。
ちゃんちゃん。(終われ)
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もっと早くに更新出来れば良かったのですが、約20日遅れのホワイトデー駄文。
キスネタも此処まで引っ張れば立派なゴリ押しですな! …すみません。
ネズミさんと紫苑くんにはいつまでも両想いになる前のむずむずした関係で居て欲しいと思うのは私の勝手な妄想です。
庭球とコラボのネタでした。
読んで下さって有難う御座いました。
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