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□MAD MESSAGE
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「あ、」
「…んだよ?」
「うん? ナンデモナイ」
「あぁ? 言いかけた事は最後まで言えよ?」

や、ちょっとこの話題は止めておいた方が良いんじゃない?
ふとそう思ったがまぁしかたないか。
「うん? あのさ、さっきおしたり見た」

「…」
ほらやっぱり?

「校舎のほうあるいてきてたけど?」
「あぁ…。一緒に、居た」
ああやっぱり?
「ふーん?」


ねぇアトベ、なんで?



「おしたりのこと、すき?」

「…!! バ…っ、何で!」
「んー? なんとなく」


なんとなく、なんかじゃない。

此れは確信とも言える、ある種の予感。



踏み込めない。

いわば。
幼馴染みの、不合理。





―だから何だっていう?
  どうせ 君の瞳に
 僕は映ってはいない―






不意に訪れる沈黙。
互いに何かを考え込むかの様に。
互いの空気を推し量る様に。








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