★福島競馬場コース分析
福島ダート1150m
[コース解析]
★有利枠=なし
スタート地点は向正面の2コーナーの外側。先行力が試されるコースで前に行けない馬では勝負にならない。血統的にはサクラバクシンオー、エンドスウィープ、ボストンハーバー、メジロライアンといった芝適性がある種牡馬が上位に来ている。
福島ダート1700m
[コース解析]
★有利枠=内枠
スタート地点はホームストレッチの右端。最初の1コーナーまでは338m。スタート直後に上り、1コーナーから下るのが特徴。先行争いが激しい上、2コーナーまで加速がつきながら隊列が動く。それでも前へ行っている馬が有利。福島のダートは砂厚8cmのスタミナを要する馬場なので、最後は各馬脚が上がってしまう。逃げ馬の連対率が約38%と最も高く、回収率も200%を超える数字。枠順は内枠が強い。血統的にはアフリート、コマンダーインチーフ、メジロライアンといった種牡馬の成績が優秀。
軽くてスピードがあるタイプよりも、スタミナとパワーに富むタイプがいい。
福島芝1000m
[コース解析]
★有利枠=外枠
スタート地点は向正面の真ん中よりやや左。3コーナーまでの距離は212m。福島コースは向正面の半ば、残り1000m付近から上り坂になっており、残り400m付近からは下り坂。さらに最後の直線の残り約150mから再び上るというコース形態。したがって、芝1000mはスタート直後に上り坂が待ち構えている。その分、前半の入りのスピードが遅くなるが、スタートダッシュを利かせて前に行き、内ラチ沿いをピッタリ回る逃げ・先行勢が圧倒的に有利。
福島芝1200m
[コース解析]
★有利枠=なし
スタート地点は向正面の2コーナー奥にあるポケット。スタート直後、少し走ってから緩やかな上り坂になる。福島コースは3コーナーのカーブが緩やかで、3コーナーに入ってからもかなりスピードが出る。したがって、自然と競り合う距離も長くなる。このコースは特に適性が出やすく、コース適性を見極めること。
クラスを問わず過去に同コースで好走実績がある馬は要注意。福島巧者が穴をあける傾向が強い。
福島芝1700m
[コース解析]
★有利枠=なし
スタート地点はスタンド前。ゴール前の上り坂の途中からのゲート。1コーナーまでの距離は約200mと短く、ここでの攻防が一つのポイントになる。1コーナーまでには隊列が落ち着かず、スタート直後のラップは速め。流れはマイル的な流れになりやすい。枠順的には一見、外に行くほど不利なように見えるが実際の成績はそうでもない。血統的にはダンスインザダーク、カーネギー、サクラバクシンオー、ロドリゴデトリアーノが穴を誘発。
福島芝1800m
[コース解析]
★有利枠=内枠
スタート地点は正面スタンド前より少し右。最初の1コーナーまでの距離は約300m。他場のローカル芝1800m同様にスタート後の2ハロン目までの流れが、レース展開を大きく左右する。前半普通に流れれば前が残り、速くなれば差し馬が台頭。枠順的には、1、2枠の連対率が若干良く、回収率はかなりいい。コース形態上、中山芝1800mとも関連性が高いのも特徴。
ただし、血統的にはサンデーサイレンスは当然いいが、タマモクロスやメジロライアン、ヘクタープロテクターなど、いかにもローカルの平坦向きの血統が来る。
福島芝2000m
[コース解析]
★有利枠=なし
スタート地点はホームストレッチの右端。 高低差はそれほどないが坂の頂上に位置し、スタンド前の直線は谷を下って上るような感じになる。最初の1コーナーまでの距離は約500m。枠順の有利不利はない。十分距離はあるが、1コーナーまでの攻防は忙しくなりやすく、前半600mまでのラップが速くなる。全体的に平均ペース以上の流れになり、最後はスタミナも要する消耗戦。特に開催後半で馬場が荒れ出すと、その傾向が顕著。芝2200〜2500mといった、芝2000mよりも少し長めの距離実績がある馬に注意。
福島芝2600m
[コース解析]
★有利枠=なし
スタート地点は向正面の真ん中。 最初の3コーナーまで212mしかないが、3コーナーのカーブは緩いため、スタート直後から先行馬がヤリ合う窮屈な雰囲気ではない。それでなくても前半はゆったり流れる長丁場。2周目の3コーナー手前から一気にピッチが上がり、そこから追い通し。隊列も激しく動く。他場のローカルの芝の長距離同様、独特の適性が要求される。相手関係(ローカルはレベルが落ちる)の問題もあるが、中央場所での長距離実績はあまり気にする必要はない。福島を中心としたローカルでの実績があれば、近走中央場所で負けていても巻き返せる。

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