★札幌競馬場コース分析
札幌ダート1000m
[コース解析]
★有利枠=中枠
札幌のダートコースは高低差がほとんどないのが特徴。ローカルの競馬場は、一般的に平坦コースと言われているが、実は函館や小倉はコース全体での高低差が少しある。札幌のダートこそが本当の平坦と言える。加えて、競馬場全体が少しタテに長く、半径が大きい。したがって、カーブが緩くて減速しにくい形態になっている。向正面左、2コーナー出口付近がスタートの1000mは、テンからのスピードの絶対値が問われることになる。当然ながら逃げ・先行馬が断然優勢。前に行った馬は全然止まらない。行った行ったのケースも多く、単調なレースになりやすい。枠順はあまり影響はないが、できれば中枠がいい。内枠は揉まれるリスク、外は距離ロスの懸念がある。内外を見ながら競馬ができる5枠の成績がいい。
札幌ダート1700m
[コース解析]
★有利枠=なし
スタート地点は正面スタンド前右。最初の1コーナーまでは約240m。中距離戦と言えども前半から激しい攻防。スタート後の500mがかなり速い。コーナーのカーブが緩いオール平坦コースらしく、1〜2コーナーのカーブでも速度が落ちにくく、1ハロン11秒台を切るラップを刻むこともある。向正面に入り、そのあとゴールまでも一定の速いペースで推移。平均の勝ち時計が速く、高速決着に対応できるスピードタイプの馬でないと苦しい。脚質は番手につけられる先行馬が最も有利。
札幌ダート2400m
[コース解析]
★有利枠=なし
スタート地点は向正面真ん中付近。テンからいきなりペースが速くなることはほとんどないが、どこで隊列が決まり、ペースが落ち着くかかカギ。早めに先行争いが決着すれば前に行っている馬が残りやすいし、ペースが緩むタイミングが遅れれば先行馬は苦しくなる。一本調子で雪崩れ込む馬には厳しい条件で、終いにピリッとした末脚を使える馬の方がいい。近走、ダートの1700mや1800mで追い込んで届かず、惜敗しているような馬が狙い目。
札幌芝1200m
[コース解析]
★有利枠=内枠
スタート地点は向正面の2コーナーから少し入ったところのポケット。最初の3コーナーまでの距離は約400mある。脚質的には当然ながら逃げ・先行馬が圧倒的に有利。枠順には大きな特徴がある。札幌芝1200mは内枠が断然有利。出走頭数にもよるが、できれば5枠より内を引きたい。8枠はハッキリ不利で、すんなり先手を奪えそうな馬でないと厳しい。馬番で言うと10番以内がベスト。札幌の芝は函館に比べて降雨が少なく、晴天に恵まれることが多いせいか、耐久力に優れている。函館と同じ連続開催でも、馬場の痛みはそれほど激しくならない。開催が進んでも内外のトラックバイアスが極端にならないので、外から来る差し馬にはそれなりの力が要求される。
札幌芝1500m
[コース解析]
★有利枠=内枠
スタート地点は1コーナー横にあるポケット。ちょうど中山芝1600mに似たようなコース形態になっていて、狙い馬のポイントも共通している部分が多い。まず、内枠の逃げ・先行馬が断然有利。特に外枠の差し馬は割引が必要。向正面の直線で一度ラップが緩みやすく、先行馬は息が入る。要求される距離適性は、マイルよりやや短め。中山と違って平坦コースのせいか、1400mがベストの馬でも対応しやすい。
札幌芝1800m
[コース解析]
★有利枠=内〜中枠
スタート地点は正面スタンド前。ホームストレッチの半ば付近だが、最初のコーナーまでの距離は約180m。見た目以上に最初の直線が短く、いきなりレースの流れを左右する勝負どころになる。各馬はなるべく早く1コーナーに飛び込みたいところだが、直線が短すぎて簡単にいい位置は取れない。脚質的には逃げ・先行馬が有利。上のクラスになるほどテンの主導権争いはシビアになりペースは上がるが、それでも前が残るのがこのコースの特徴。
札幌芝2000m
[コース解析]
★有利枠=内〜中枠
スタート地点は正面スタンド前の4コーナー奥のポケット。競馬場全体をフルに使う癖がないコースで、最初の1コーナーまでの距離も約380mある。枠の優劣はほぼフラットだが、多頭数になった場合の大外枠は成績が落ちるので注意。 脚質は逃げ・先行馬有利で、差し・追い込み馬ならば、小回りのカーブをマクリながら進出できる器用さが要求される。また、脚質に限らず洋芝適性は必須。これは血統面によるところも大きいが、上がりがかかる馬場への対応が求められる。
札幌芝2600m
[コース解析]
★有利枠=なし
スタート地点は向正面半ば。スタート後、約160m直線を走ってから3コーナーのカーブに差し掛かる。最初のコーナーまでの距離が短いせいもあって、先行争いはすぐには収まらない。一周目の正面スタンド前に入ったところでようやく隊列が落ち着き、そこからガクンと一度ペースが落ちる。向正面3コーナー過ぎの勝負どころでペースアップし、各馬ロングスパート。スローの団子状態のまま最後の直線に入ることは少なく、力がない馬はついてこれずに道中で脱落してしまう。基本的には前に行っている馬が有利だが、逃げ切るのは難しい。洋芝での長丁場ゆえに、大変にスタミナが要求される。末脚は鋭さより持続力。枠順の有利・不利はない。

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