★函館競馬場コース分析
函館ダート1000m
[コース解析]
★有利枠=中〜外枠
スタート地点は向正面の左端。3コーナーまでの距離は366m。高低差(3.4m)があり、3コーナーをめがけて坂を上り、4コーナーのところから下る。3コーナーは上りだが、上ってしまえばあとは下り坂の惰性で押し切ってしまえるので、スタートダッシュを利かせて前に行けなければ勝負にならない。したがって、逃げ・先行が絶対有利。フォーティナイナー、アフリート、エンドスウィープ、フジキセキ、バブルガムフェロー、ウォーニングといった種牡馬の子供の活躍が目立つ。
函館ダート1700m
[コース解析]
★有利枠=中枠
スタート地点はホームストレッチの右端。坂の頂上からのスタートで、1コーナーまでは329mある。スタート直後からどうしてもペースが速くなりやすいが、前半から各馬先団に殺到する。逃げより先行の方が若干成績がいいが、逃げ馬の連対率は約33%もある。最後の直線だけの差し・追い込みは厳しく、後ろから行く場合はマクる脚が必要。血統的にはブライアンズタイムに注目。サンデーサイレンスも互角だが、ブライアンズタイムの方が穴馬の好走が多く、配当面で妙味がある。ミスタープロスペクター系ならばジェイドロバリーとアフリート。
函館芝1000m
[コース解析]
★有利枠=内枠
スタート地点は向正面の真ん中よりやや左。最初の3コーナーまでは289mある函館競馬場は一般的に平坦コースと思われがちだが、高低差は3.4mあり、中山、京都に次いで高低の幅がある。しかも、2コーナーが最も低く、そこから徐々に上がっていき、4コーナーを入ってすぐが最も高いという特殊な形態。そこから最後の直線の半ばまで下り坂になっている。したがって、芝1000mはスタート後、すぐになだらかな上り坂を走ることになる。脚質は洋芝の影響もあり、差し追い込みが決まりにくく、先行有利。
函館芝1200m
[コース解析]
★有利枠=外枠
スタート地点は向正面の2コーナー奥にあるポケット。スタート直後、少し走ってから緩やかな上り坂になる。函館の芝は重い洋芝で、非常に時計がかかる。1000万クラスでも1分10秒台の決着は当たり前で、開催時期が早い古馬重賞の函館スプリントSでないと10秒台はなかなか切れない。そのため、時計が出る別の競馬場で苦戦していた馬でも対応が可能。有利な枠は、コース形態のせいか、全般的に外枠有利。特に8枠の連対率は20%弱でトップ。脚質に関係なく外が強い。
函館芝1800m
[コース解析]
★有利枠=なし
スタート地点は正面スタンド前より少し右。最初の1コーナーまでの距離は276m。スタート後の2ハロン目までの流れが、レース展開を大きく左右する。スタート直後の先行争いで1〜2コーナーのラップが最も速くなりやすいが、ここまでにあまり前が競りあわずにペースが遅くなると、前に行った馬が残りやすくなる。ラスト3ハロンは平均して36秒台という遅い時計。スローペースの上がり勝負でも11秒台のラップを連発できるような馬場ではない。芝1200m同様に、遅い上がり向きの馬を探すのがポイント。
函館芝2000m
[コース解析]
★有利枠=なし
スタート地点はホームストレッチの右端。4コーナーのポケット。坂の頂上からのスタートで、直線半ばまで下り坂を走ることになる。1コーナーまでの距離は476m。前半戦の主導権争いが決着するまではある程度流れるが、それほど厳しいペースにはならない。ベスト脚質は先行しての抜け出し。差し馬には基本的には不利で、最後の直線までに好位まで押し上げていないと厳しい。3〜4コーナーで動き始め、器用な脚を使ってのマクリ差しが要求される。芝1800m同様にラストの時計は非常にかかる。遅い上がり向きのパワータイプの馬を狙うのがセオリーで、血統的にはカーネギー、オペラハウス、エリシオ、ラムタラといった少し重めのノーザンダンサー系の産駒がいい。
函館芝2600m
[コース解析]
★有利枠=内枠
スタート地点は向正面の真ん中。スタートしてすぐに上り坂になるので、前半のペースは速くなりにくい。 そうでなくても長丁場なので基本的にはスローペースの上がり勝負になる。4コーナーを回り終えるまでに各馬が仕掛けるので、上がり勝負といえど多頭数が団子状態になってゴールするシーンはほとんどない。特に力のある逃げ馬がすんなり先手を奪えた時は、ぶっちぎって勝ってしまい、後続と大きな差をつけることも少なくない。重い洋芝での長距離ではスタミナの消費が著しく、バテた時は派手に負ける。脚質的には逃げ・先行馬が有利。

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