隔離文
□無題
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※特殊設定です。
攻めが後天にょ化です。
・♀アス♂キラです。
・ギャグ寄りです。
・エロくないです。
・ぶつ切りしてます。
以上、苦手な方はご注意下さい。
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「あら。調合を間違えたようですわ」
何の調合だ…とは恐くてとても聞けず。
ただ、目の前で微笑むピンクの悪魔に重い目眩を感じた。
ふに
手を通して柔らかい弾力が伝わってくる。
ふにふに
虚しくなるのは何でだろ?
見下ろした先の、己の手に包まれたそれなりに形の良い柔らかい胸に思わず溜息が出る。
何が楽しくて、変化した自分の体をまじまじと観察しなければいけないのか。
「……………」
本当に虚しくなって胸を揉む手を下ろした。
まさか、こんなのが己の体に生えてくる日がくるとは想像だにしていなかった。
ありえないだろ
俺は男だぞ
どんな薬品を調合したら、性別が転換するんだ。
でも…これがキラならさぞかし可愛いだろうに
やや小振りの膨らみと生足が覗くスカート姿の可憐な少女の姿を想像して思わず、にやりと笑みを浮かべた。
キラは男のままでも十分に可愛いのだから、女の子なキラもきっと可愛いに違いない。
いや、絶対に可愛い。
だから、むしろ見たい。
ラクスから薬を奪ってくれば良かった…と、内心かなり悔しがりながら機嫌良く鼻歌まで歌い歩いていると、たまたますれ違った兵士が何故か壁に頭を打ち付け震え始めた。
さっきから何なのだ
震えているのは寒気がするからか?
もしや風邪か?
全く、自己管理のなってない奴等だな
風邪で倒れるのは構わないが、キラにだけはうつさないようにしろよこのボケが。と、心中で毒づく
あぁ、でも…看病するという展開も美味しいなぁ
何て、周りが更に顔色を真っ青に変えている中、機嫌良く笑みを浮かべながら歩き続けていると、前方の通路を何かが横切った。
それが視界に入った瞬間、ぴたりと足を止めた俺は、がばっと勢い良く両手を広げると目標物に向かって突進して行った。
「きぃぃらぁあぁ!」
「…ん?あ。アスラン」
躊躇いもなく抱きつくと、感触を確かめるようにぎゅっと抱き締める。
やっぱ一日最低10回はキラを抱き締めないと、どうにも落ち着かないんだよなぁ。
腕の中のキラが大人しいのをいい事に、すりすりと柔らかな髪に頬擦りをする。
「……アスラン?」
何処か怪訝そうな声に体を少し離すと、キラが一点を見つめて固まっていた。
その視線の先を辿った先には
俺の出来たばかりの胸。
「君…っ、お…女の子だったの!?」
待て。
俺達は幼い頃も含め、何回も裸の付き合いをしている筈なのだが。
それともあれか
これは遠回しなプロポーズ!?
なら、俺の答えは一つだ!
「こんな出来すぎた俺で良ければ一生ついていくよキラ!」
「え?一生?」
「ごめんごめん。死んでも離さないつもりだから永遠?」
「…何の話?それに、君のその姿は…ラクスが原因だよね?」
その通り!
さすが、未来の嫁!
………ん?この場合は俺が嫁になるのか?
というのは半分冗談で、こんな事出来るのなんて、彼女以外いないだろ。
二人揃って視線を反らしてしまったのは仕方のない事だと思う。
「ラクスの新薬?の実験台にされたんだよ」
「…やっぱりね」
それで納得するのも、彼女の怪しいそれが既に日常茶飯事になっているという事を証明している訳で
そんな事より
「なぁ、キラ…可愛い?」
「うん!でも君の場合は、可愛いというより美人かな?」
男としてその誉め言葉はどうかと思うが、キラにそう言って貰えるのなら、まぁいいか。
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色んな意味で此処が限界でした。