隔離文2
□無題
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※ルドジュ前提の、ルドガーとアルヴィン。
※ほぼ会話のみ。
※くだらない話。
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「…嫁ぎたいけど嫁に欲しい場合はどうしたらいいんだろうか…」
「ん?何て?」
目の前のルドガーから深刻な表情で語られた相談に、アルヴィンは思わず聞き返した。
「だから。嫁ぎたいけどジュードを嫁に欲しい場合はどうしたらいいんだろうか」
「えーと…、どこから突っ込むべきかわからんが…そもそもジュードを嫁にもらいたいお前は誰の所に嫁ぐつもりなわけ?」
「は?ジュードに決まってるだろ」
「ですよねー」
アルヴィンは思わず天井を仰いだ。
「家事的な役割は俺が嫁でいいんだけど、夜的な役割は婿がいいんだよな」
「心底どうでもいい悩みだった…」
「正直…ジュードが婿で俺が嫁でもいいんだよな。書類上できちんと夫婦なら。ただし、夜は除く」
「…で?」
「ジュードは何であんなに可愛いんだろ?」
「知るかぁ!いや、ジュード君が(撲殺+リアル白衣のほうの)天使なのは否定しないけどな!?話の筋が見えねぇんだけど!?」
「俺も、みんなのように医学生時代のジュードと知り合いたかった!」
「…ん?嫁のくだりは必要なくね?」
「そこは主張しておきたくて」
「……そうですか」
勢いを削がれてアルヴィンはいつのまにか浮いていたお尻を再び椅子へと戻す。
そのままコップを手に取り水を一口。
…正直。面倒くさくなってきたし結論が見えないので、仕方がなく最短の答えを口にした。
「まぁ、あれだな…、…とりあえず先に書類だけでも提出すればいいんじゃないか?嫁とか夫なんてのはその後にでも決めればいいだろ。法的に夫婦にさえなっちまえば、後はどうとでもなるしな。医学生時代のジュード君は…土下座して頼めば、コスプレしてくれるんじゃないか?」
「さすが下衆と呼ばれた男。提案も最低だな!」
「お前は俺にどうして欲しいの!?」
「んー、聞いて欲しかった」
「意見すら求められていなかった!?」
「ついでに後押しもして欲しかった」
「お前の妄想の!?」
思わず涙目になったアルヴィンは、ルドガーから見えない位置でポケットの中のGHSを握り決意する。
今すぐジュードに連絡すべきだ。
エレンピオスは危険だと!
再び哀愁の表情でため息をつき始めたルドガーを横目に、重大な任務を遂行すべくアルヴィンはトイレへと席を立った。
end
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