隔離文2

□無題
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※キャラ崩壊注意。
※多分、小話設定?
※文章を肉付けしてないです。
※色んな意味でひどすぎた。

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「アスラン」

「食べて」


同じような眼差しで見上げてくるのは、さすが双子。なんて思わず感心する。
食べてやりたいのは山々だが本能が警告音を鳴らしっぱなしなのは何故だ。


「僕達で作ったんだけど、結構うまく出来たと思うんだ」

「私達も始めて作るものだったからレシピ見ながら作ったんだぞ」


別に二人とも料理が苦手ではないから、始めての料理でもレシピを見たのなら尚更不安に思わない。
…思わないはずなのだが。


「…もしかして、アスランお腹いっぱい?」

「少しも無理か?」

「…いや。せっかくキラとカガリが作ってくれたんだし食べるよ」


そうだ。キラとカガリだ。
何を恐れているというのだ、俺は。


「そうだ。私とキラとラクスがせっかくお前の為に作ったんだからな。まぁ、無理にとは言わないが、せめて一口だけでも食べてくれると嬉しい」


そうだよな。キラとカガリとラクスが…。


「……待て。いま、何て言った?この料理は誰が作ったって?」

「だから、僕とカガリ(とラクス)だってば」

「何故隠す!?やっぱりこの料理には何かあるのか!?」


やましい事があるから隠すのだろう!?しかも隠す相手が一番隠してはまずい人物とはどういうことだ!?


「つべこべ言わずにお前はこの料理を食えばいいんだよ、女々しい奴だな」

「おい!さっきは無理強いしないって言ってなかったか!?」

「アスラン。好き嫌いはいけないと思うな」

「一番お前にだけは言われたくない台詞だなキラ!?」


笑顔のキラと苛々した表情を隠さないカガリ。
……まずい。
このままだと口の中に訳のわからない危険物をねじ込まれる。
そうこうしている内に、カガリが皿を手にスタンバイし始めた。
って、皿ごとか!?


「っシン!」


実は少し距離を置いた所で座っていた元部下に助けを求めた。
彼はカガリの護衛として一緒に着いてきた…というより無理矢理連れてこられたらしい。
護衛なのに、文字通り引きずられて来たのだから表現と文法に間違いはない。
その所為か、ずっと身動きせず座っていた彼は俺の救助要請にようやくゆっくりと振り向いた。


「俺は置物なのでお構い無く」


どこか虚ろな眼差し。


「…無機物はしゃべらないだろシン」

「大丈夫です。これからオブジェになる予定なんで」


何が大丈夫なのか分からない。
ふふふ。と弱々しい笑いを漏らす彼に少し動揺する。
例えるなら、無意識に相手のトラウマを抉ってしまった後のような気まずさ。


「だったら、オブジェになる前のシン。あの料理を「残念でした。すでに俺はただのオブジェになったのでした。……つか、オレを巻き込むなよこのヘタレデコが」


一転して、やさぐれた表情で舌打ちする彼。


「元上司が困ってたら助けようとは思わないのかお前は!」

「…っ、ふざけるなぁぁあ!もう、あいつのお守りはうんざりなんだ!護衛じゃなくてお守りだよ!それが二倍だなんて冗談じゃない!その上、あの女帝もなんて相手してられるか!だから片割れの幼なじみくらいアンタが責任持って何とかしろよ!」


勢いよくテーブルに両腕を落とし震えながら俯くシンに今度こそ無言になった。
…余程ストレスがたまっているようだ。
胃を頻りに擦っている姿なんて始めてみたかもしれない。
そうこうしている間に、準備運動なのか皿を持たないほうの腕を回しているカガリと、拘束するつもりか席を立とうとしているキラ。

俺に残された選択肢はあまりにも少なすぎた。








end




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常々思いますが、昔はこの4人を何か勘違いしてたんだと思う。




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