その他

□人形
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※同じシチュエーションでテイルズ3作。第四段。
『特殊設定』

※レプリカと乖離どっちも入れた結果、こうなりました。
アシュルク前提のルーク独白です。

※特殊設定は、レプリカ。

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鏡の中に


ひとりだけ









君はだれ?


僕は………
君は?


俺は………


何してるの?


鏡を見てる


あ。俺と一緒


何が見える?





本当に?


うん。
だって、ここには俺しかいないよ


だったら、その鏡に写ってるのは










オリジナル?レプリカ?













まるで、放り出されたかのように唐突に夢から覚めた。
見慣れた天井を暫く眺めた後、腕を上げる。
視界に入った手が半分透けているのを確認すると、瞳を閉じた。



鏡に映っているのは


鏡の中にいるのは




上げた手の感覚が、指先からまるで溶けるかのように霞んでいく。
刻一刻と迫る命の期限。
再び指先に戻り始めた感覚に目を開けると、半透明だった手が元通りになっていて、息をついた。


「………まだ…大丈夫だ」



還る日まで死ねない



拳を握ると、力が抜けたようにシーツに腕が落ちる。

窓から見えた赤みを帯びた月の姿に、彼が重なった。









鏡の向こう側にいるのは





人形に決まってるだろ












END






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ホラーもどきにするつもりが途中で断念。
いつもと違う処理をしてみました。

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